尺骨神経麻痺（鷲手）

原因と症状

尺骨神経の骨格などの外傷、末梢神経炎、進行性筋委縮症、脊髄性進行性筋委縮症、腫瘍、腫瘤（ガングリオンなど）に侵された時に現れる。

症状は筋委縮のため手背の虫様筋、背側骨間筋が痩せてくぼみ、指の基節骨は強く背屈し、末節骨は屈曲位をとり、いわゆる鷲手となる。知覚異常は手背の尺骨側部及び手掌尺骨側部に見られる。

指圧による施術

手部では手背の骨間筋の筋を根気よくすると共に、前頸部、側頸部、上肢の付け根、わきの下、上腕内側、前腕部に重点をおいて入念に指圧し、手の諸関節の運動法も加味して、尺骨神経や支配神経区域の筋の興奮を促し、筋の萎縮、関節の変形、運動障害を除くように努める。

尚全身指圧を行い、体液の循環を良くし、自律神経やホルモン機能の調和を促し自然治癒能力の喚起に努める。