四肢の指圧の効能
四肢即ち上肢、下肢の指圧は全身の血液、リンパの流れを良好にし、細胞に酸素や栄養の供給を盛んにし全身の細胞に活動を促すと共に、体内の不要な老廃物や、異物を排泄器官である腎臓、肺、皮膚、大腸を経て体外へ排泄されるだけでなく、筋肉内に蓄積した老廃物も筋力の源泉となるグリコーゲンに還元させる働きにも寄与する点も多大である。また神経の感受性などにも好影響を与え、神経の機能を充分と発揮させることもできると考えられている。私どもが心身の活動の際に多量のエネルギーが必要とされている、このエネルギーは血糖を燃料として酸素の供給により、主として筋肉や肝臓の細胞で科学的な変化によって産出されている。そのエネルギー即ち気血が活用されることによって、活動が続けられるのであるが、その結果老廃物が筋肉内に蓄積されるようになると、疲労感を覚えるばかりでなく、その老廃物が筋肉に科学的な刺激を与えて筋肉を収縮させ筋や靭帯を硬結させ凝りを造る原因の一つになっている。これに対し四肢の指圧を入念に行う事により血液の循環が良好となり、血液が運んできた酸素によって大部分はグリコーゲンに再合成され疲労素がなくなり、心身共に晴れやかになるのです。
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