胆経と肝経

胆経(たんけい)

胆経(足少陽胆経)は以下の通りです:

  • 起点: 足の第四指の外側(第四指端)から始まります。
  • 経絡の流れ: 足の外側を通り、くるぶし、ふくらはぎ、太ももを上っていきます。骨盤の外側を経て、胴体の側面を上行し、脇の下を通り、肩、首、そして頭部へと向かいます。
  • 終点: 頭の側面を通って、目の外角(目尻)で終わります。また、耳の上に分岐することもあります。
  • 主な役割: 胆嚢の機能を調整し、決断力や勇気を支えます。さらに、消化のプロセスに関わるとされています。
  • 関連する症状: 滞りや不調があると、胆嚢の問題、めまい、耳鳴り、頭痛、肩こり、肋骨周辺の痛みなどが起こることがあります。

肝経(かんけい)

肝経(足厥陰肝経)は以下の通りです:

  • 起点: 足の第一指の内側(第一指端)から始まります。
  • 経絡の流れ: 足の内側を通り、くるぶしの内側、ふくらはぎ、太ももの内側を上っていきます。鼠径部を経て、腹部、胸部に達します。
  • 終点: 胸部の側面で終わります。さらに、肝臓、胆嚢、目に関連する分岐もあります。
  • 主な役割: 肝臓の機能を調整し、血液の循環や感情の安定を支えます。特に、ストレスや怒り、緊張などの感情面でのバランスを保つ役割があります。
  • 関連する症状: 滞りや不調があると、目のかすみ、筋肉のけいれん、月経不順、感情の不安定さ、肝臓の問題などが起こることがあります。

経絡のケア

これらの経絡の滞りを防ぐためには、ツボ押しや鍼治療、マッサージ、気功や経絡体操などの運動が効果的です。また、以下のようなツボを押すこともおすすめです:

  • 胆経のツボ: 太衝(たいしょう)、肩井(けんせい)
  • 肝経のツボ: 太衝(たいしょう)、曲泉(きょくせん)

これらのツボは、それぞれの経絡を刺激して気血の流れを改善する効果があります。

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