肺経(手の太陰肺経)は、呼吸機能の強化・免疫力の調整・水分代謝や精神面の安定に深く関わる経絡です。咳や喉の痛み、息切れ、胸苦しさなどの改善に用いられます。
🌬️ 肺経の主な効果
- 呼吸器系の改善 咳嗽(せき)、喘息、喉の痛み、胸の張りや息切れなどに効果があるとされます。
- 免疫力の向上 肺経は大腸経と表裏関係にあり、免疫機能の調整にも関与します。風邪予防や花粉症対策にも役立つとされます。
- 水分代謝の調整 東洋医学では肺が「水の通路」を司るとされ、むくみや体内の水分バランスに関係します。
- 精神面への作用 肺経は「悲しみ」と関連が深く、情緒の安定にも寄与すると考えられています。
🔑 肺経の代表的なツボと効能
| ツボ名 | 位置 | 主な効果 |
|---|---|---|
| 中府(LU1) | 鎖骨下、胸部 | 咳、胸痛、肩背痛 |
| 尺沢(LU5) | 肘窩 | 喘息、咳嗽、喉の痛み |
| 列欠(LU7) | 手首付近 | 頭痛、喉の痛み、顔面麻痺 |
| 太淵(LU9) | 手首の親指側 | 咽喉炎、胸背痛、風邪予防 |
| 魚際(LU10) | 親指の付け根 | 喉の痛み、発熱、胃の冷え |
| 少商(LU11) | 親指の爪の外側 | 咽喉炎、扁桃炎、失神時の応急処置 |
💡 実践ポイント
- 日常的な指圧:肺経のツボを3〜5秒じんわり押すことで呼吸が楽になり、風邪予防にもつながるとされます。
- 大腸経との併用:肺経と表裏関係にある大腸経のツボも刺激すると、より効果的に免疫力を高められるといわれます


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