指圧

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末梢神経顔面麻痺

本症の原因は顔面の外傷や寒冷にさらされたり、耳及び乳様突起等の疾患により起こるもので、これは指圧の適応症である。この症状は患側の表情筋の動きが消え、額の皺を作る事が出来ず、患側の目は広く開き眼瞼の閉鎖が不十分か不能となり、眼裂が閉じないので白い強膜が露出する事をベル現象と言う。指圧による施術・羅患部に対して細かく指圧を施し、頸部、肩甲上部を入念に指圧し、最後に全身指圧を行い自然治癒能力の喚起に努める。施術の推移に応じて口や眼の開閉運動を行い、口笛を吹かすなどの練習も加味する。
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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺には中枢性と末梢性とがある。中枢性顔面神経麻痺、原因と症状・本症は脳出血、脳腫瘍、脳炎にあの他脳内主として僑にある顔面神経核より上方の病変により起こる。症状として、患側の表情筋の働きが鈍くなり、顔面下半のみの麻痺が見られるが、前額部は麻痺しない、それは前額部・眼筋・咬筋・嚥下・咽頭の諸筋は両側大脳半球より神経支配を受けているためである。治療・医師による治療が第一であろ。
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麻痺

麻痺には脳・脊髄疾患、運動経路のにより運動麻痺や知覚異常、筋の萎縮などを伴うことが多い、これに完全麻痺と不完全麻痺とがある。その性質によって中枢性麻痺と末梢性麻痺とに分ける。
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しゃっくり(間代性横隔膜痙攣)

横隔膜や他の呼吸補助筋の強直性痙攣性収縮によって声門が突然開かれて音を発する現象を言う。原因・食道、胃、腸などの色々な障害、刺激物の嚥下、縦隔疾患、ヒステリー等が原因となる。一過性のものは無害の事が多いが、時にはしつこい物もあり、とても苦しむ事もある。特に尿毒症、腹膜炎、開腹手術後に起こるものは危険視されている。指圧による施術・一過性の物は指圧の対象である。横隔神経の通っている側頸部を静に深めに入念に指圧し、横隔神経の興奮を抑制する、次いで肩甲上部と腹部に重点をおいて全身指圧を行う。
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こむら返り

腓腹筋の強直性痙攣で、激しい疼痛を伴う・原因は下腿の静脈のうっ血、ランニング、登山、水泳等による腓腹筋の過労が主なものであるが、栄養障害・睡眠不足・座骨神経痛等によることもある。症状は睡眠中とか下肢の運動の際に発作的に腓腹筋の強直性の痙攣を起こし、激しい疼痛を伴う。指圧による施術・足の母指の屈伸運動を行い、足の三里を強圧し、内側下腿部の下三分の一(築賓)あたりに重点をおいて下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)を静かに強めの把握圧を加え、足首の屈伸運動も行う。痙攣が治まったら腰部・下腹部に重点をおいて全身指圧を行う。
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顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は顔の一側におこる事が多い、難治のものが少なくない、本症は精神的な影響を受けやすく、精神の緊張した時に頻発し、熟睡している時は起こりずらい。原因と症状・顔面神経の痙攣は神経性又はヒステリー性に発現する。また大脳皮質や顔面神経核の病変によっても起こる。その他細菌感染することによって、その毒素が原因となることもある。症状として顔面筋に異常な間代性痙攣が起こるもので、眼輪筋や頬筋、笑筋にみられる事が多い、特に精神的緊張のたかぶった時に起こりやすい。指圧による施術・痙攣を起こしている筋肉に対しては、痛みを与えない程度に根気よく掌圧、指圧を繰り返し施術し、頸部、上項部、肩甲上部も入念に指圧し、次いで全身指圧を施し、自然治癒能力の喚起に強める。軽快に向かうまで毎週2~3回継続実施することが望ましい。
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てんかんに対する指圧

平素肉体的や精神的の過労を避けるため1週2~3回程度の全身指圧を前頸部・側頸部・後頚部・上項部・頭部・肩背部・腹部を重点的に指圧し体質の改善と自然治癒能力の喚起に努めることが肝要である。
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痙攣

痙攣とは全身の筋または筋群の不随的な発作性収縮を言う、この痙攣には強直性痙攣と間代性痙攣とがある。強直性痙攣は筋が持続的に収縮するもので、伸筋の張力が優るため体肢を伸ばし、頸、背を後ろに反らす事が多い。間代性痙攣は拮抗筋がかわるがわる収縮するものをいう。
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上腕神経痛

上肢の神経痛は椎間板ヘルニア、腫瘍、腕神経叢の炎症、骨・筋肉・関節などの炎症、アルコール中毒、脊髄疾患、心臓病等が原因となっておこり、神経炎を伴う症候性神経痛が多い。過度の上肢の運動や、無理な長時間の姿勢のため、または腕神経叢の過度な圧迫、牽引によって起こる神経炎は、真性神経痛として指圧の適応として扱ってよい。指圧による施術神経炎を伴う症候性神経痛は医師の治療が第一である。真性神経痛の指圧は腕神経叢部にあたる前頸部を優しく入念に指圧し次いで肩甲上部、棘下部をよく指圧する。親指側の橈骨神経痛は上腕背側、前腕背側から手の合谷までの橈骨神経の流れに沿って入念に指圧する。正中神経痛は上腕前内側、前腕手のひら側、正中神経の経路にそって中指の末端まで入念に指圧する。尺骨神経痛は尺骨神経の経路に沿って特に前腕内側前面を重点的に入念な指圧を施す。
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後頭神経痛

大後頭神経痛、小後頭神経痛、大耳介神経の分布領域の神経痛で、疼痛は頸部より後頭部を過ぎ頭頂部、耳介部に至る。ヴァレー圧痛点は大後頭神経痛では乳様突起と上部頸部の中間に当たり、上項線部(天柱、風池)小後頭神経痛では胸鎖乳突筋、僧帽筋の付着部と乳様突起上(完骨)にある。原因は長時間のデスクワークやスマホの操作・精神的なストレス・姿勢の悪さ・肩こり・首凝り・緊張性頭痛などがあります。指圧による施術 医師による診断が第一であるが、指圧では頸部・上項部・後頭部・肩背部に重点をおいて快圧の指圧を入念に施し、次に全身指圧を入念にし体調を整え自然治癒能力の喚起に努める。