指圧

指圧

しゃっくり(間代性横隔膜痙攣)

横隔膜や他の呼吸補助筋の強直性痙攣性収縮によって声門が突然開かれて音を発する現象を言う。原因・食道、胃、腸などの色々な障害、刺激物の嚥下、縦隔疾患、ヒステリー等が原因となる。一過性のものは無害の事が多いが、時にはしつこい物もあり、とても苦しむ事もある。特に尿毒症、腹膜炎、開腹手術後に起こるものは危険視されている。指圧による施術・一過性の物は指圧の対象である。横隔神経の通っている側頸部を静に深めに入念に指圧し、横隔神経の興奮を抑制する、次いで肩甲上部と腹部に重点をおいて全身指圧を行う。
指圧

こむら返り

腓腹筋の強直性痙攣で、激しい疼痛を伴う・原因は下腿の静脈のうっ血、ランニング、登山、水泳等による腓腹筋の過労が主なものであるが、栄養障害・睡眠不足・座骨神経痛等によることもある。症状は睡眠中とか下肢の運動の際に発作的に腓腹筋の強直性の痙攣を起こし、激しい疼痛を伴う。指圧による施術・足の母指の屈伸運動を行い、足の三里を強圧し、内側下腿部の下三分の一(築賓)あたりに重点をおいて下腿三頭筋(腓腹筋とヒラメ筋)を静かに強めの把握圧を加え、足首の屈伸運動も行う。痙攣が治まったら腰部・下腹部に重点をおいて全身指圧を行う。
指圧

顔面神経麻痺

顔面神経麻痺は顔の一側におこる事が多い、難治のものが少なくない、本症は精神的な影響を受けやすく、精神の緊張した時に頻発し、熟睡している時は起こりずらい。原因と症状・顔面神経の痙攣は神経性又はヒステリー性に発現する。また大脳皮質や顔面神経核の病変によっても起こる。その他細菌感染することによって、その毒素が原因となることもある。症状として顔面筋に異常な間代性痙攣が起こるもので、眼輪筋や頬筋、笑筋にみられる事が多い、特に精神的緊張のたかぶった時に起こりやすい。指圧による施術・痙攣を起こしている筋肉に対しては、痛みを与えない程度に根気よく掌圧、指圧を繰り返し施術し、頸部、上項部、肩甲上部も入念に指圧し、次いで全身指圧を施し、自然治癒能力の喚起に強める。軽快に向かうまで毎週2~3回継続実施することが望ましい。
指圧

てんかんに対する指圧

平素肉体的や精神的の過労を避けるため1週2~3回程度の全身指圧を前頸部・側頸部・後頚部・上項部・頭部・肩背部・腹部を重点的に指圧し体質の改善と自然治癒能力の喚起に努めることが肝要である。
指圧

痙攣

痙攣とは全身の筋または筋群の不随的な発作性収縮を言う、この痙攣には強直性痙攣と間代性痙攣とがある。強直性痙攣は筋が持続的に収縮するもので、伸筋の張力が優るため体肢を伸ばし、頸、背を後ろに反らす事が多い。間代性痙攣は拮抗筋がかわるがわる収縮するものをいう。
指圧

上腕神経痛

上肢の神経痛は椎間板ヘルニア、腫瘍、腕神経叢の炎症、骨・筋肉・関節などの炎症、アルコール中毒、脊髄疾患、心臓病等が原因となっておこり、神経炎を伴う症候性神経痛が多い。過度の上肢の運動や、無理な長時間の姿勢のため、または腕神経叢の過度な圧迫、牽引によって起こる神経炎は、真性神経痛として指圧の適応として扱ってよい。指圧による施術神経炎を伴う症候性神経痛は医師の治療が第一である。真性神経痛の指圧は腕神経叢部にあたる前頸部を優しく入念に指圧し次いで肩甲上部、棘下部をよく指圧する。親指側の橈骨神経痛は上腕背側、前腕背側から手の合谷までの橈骨神経の流れに沿って入念に指圧する。正中神経痛は上腕前内側、前腕手のひら側、正中神経の経路にそって中指の末端まで入念に指圧する。尺骨神経痛は尺骨神経の経路に沿って特に前腕内側前面を重点的に入念な指圧を施す。
指圧

後頭神経痛

大後頭神経痛、小後頭神経痛、大耳介神経の分布領域の神経痛で、疼痛は頸部より後頭部を過ぎ頭頂部、耳介部に至る。ヴァレー圧痛点は大後頭神経痛では乳様突起と上部頸部の中間に当たり、上項線部(天柱、風池)小後頭神経痛では胸鎖乳突筋、僧帽筋の付着部と乳様突起上(完骨)にある。原因は長時間のデスクワークやスマホの操作・精神的なストレス・姿勢の悪さ・肩こり・首凝り・緊張性頭痛などがあります。指圧による施術 医師による診断が第一であるが、指圧では頸部・上項部・後頭部・肩背部に重点をおいて快圧の指圧を入念に施し、次に全身指圧を入念にし体調を整え自然治癒能力の喚起に努める。
指圧

片頭痛

本症の原因は明らかではないが、ストレス、寝すぎや、寝不足、心身の疲労、天候や気圧の変化、空腹や脱水、アルコール、ホルモンバランスの乱れ、カフェインなどきっかけになりうるものは様々である。その片頭痛は通常は片側痛であるが、時には両側一緒に痛くなることもある、症状の特徴は閃輝暗点(発作前に眼前がチラつき輝点が一側の視野に現れ、ついでに暗黒になる現象)この時は脳の血管が収縮した時で、これが拡張した時に頭痛が現れると言われている、その頭痛は発作的に起こり、数時間猛烈な拍動性の頭痛が頭全体に広がり、それがある時間続くと、自然に頭痛は治まる。指圧療法、医師による治療を行いながら、平素指圧療法も併用し、自然治癒能力の喚起に努める事が望ましい。尚平常の心身の安定、食事のバランス、快便、水分の適度な補給に心がける。指圧施術は後記の部に重点をおいて快圧の入念な指圧を繰り返し施し、次いで全身指圧を行い、心身の疲労を取り除き自然治癒能力の喚起に努める、本症も最初は週2から3回継続実施する。頸部、上項部、頭部、肩甲上部、肩背部、上肢を重点的指圧する。
指圧

頭痛

頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます、一次性頭痛は緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経、自律神経性頭痛、など脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛の事をいいます。脳や体に病気があって現れる頭痛の事を二次性頭痛と言い病気の原因はさまざまです。中には生命の危険もあるため、二次性頭痛が考えられる場合は早めに医療機関を受診しましょう。一次性頭痛には指圧の対象で施術できます。その場合横向きの姿勢で、基本的には頸部、項部、上項部、頭部、耳後を静かに入念に指圧し、頭蓋内の血流量を調整し、頭痛の鎮静に努めると共に、肩背部に対しても、痛みの誘導の目的で通常圧法を施す。尚上肢、腹部に重点をおいて系統的な全身指圧を施し自然治癒能力の喚起に努める。
指圧

肋間神経痛

肋間神経痛には多少なりとも炎症を伴う胸膜炎、肋骨、脊椎等の疾患による神経障害、大動脈瘤の圧迫、脊髄腫瘍、帯状疱疹等による続発性肋間神経痛を引き起こす場合が多いからこのような神経痛は医師による、病原除去が最優先である。ことっこでは発熱を伴わない特発性の肋間神経痛についてのべる。この神経痛は胸部の筋の単なる疲労や、内臓運動反射として現れた凝りが肋間神経を刺激して起こるようである。第症状は主に第5~9肋間神経の走路に、帯状又は半環状に発作性の疼痛が起こる。通常一側に来たり、することが多い、深呼吸や咳で増悪しヴァレー圧痛点が現れる。指圧による施術・患者の訴える肋間神経に沿い、周到な注意を払いながら極く静かに段々と深く圧し、ヴァレー圧痛点と言う凝りを見つけたなら其の患部を一圧五秒程の持続圧を施し、緩和に集中する。最後に全身指圧を行い自然治癒能力の喚起に努める。本症も1週2から3回継続指圧することが望ましい。原因と症状・