指圧

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痙攣

痙攣とは全身の筋または筋群の不随的な発作性収縮を言う、この痙攣には強直性痙攣と間代性痙攣とがある。 強直性痙攣は筋が持続的に収縮するもので、伸筋の張力が優るため体肢を伸ばし、頸、背を後ろに反らす事が多い。 間代性痙攣は拮抗筋がかわるがわる収縮するものをいう。
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上腕神経痛

上肢の神経痛は椎間板ヘルニア、腫瘍、腕神経叢の炎症、骨・筋肉・関節などの炎症、アルコール中毒、脊髄疾患、心臓病等が原因となっておこり、神経炎を伴う症候性神経痛が多い。 過度の上肢の運動や、無理な長時間の姿勢のため、または腕神経叢の過度な圧迫、牽引によって起こる神経炎は、真性神経痛として指圧の適応として扱ってよい。 指圧による施術 神経炎を伴う症候性神経痛は医師の治療が第一である。 真性神経痛の指圧は腕神経叢部にあたる前頸部を優しく入念に指圧し次いで肩甲上部、棘下部をよく指圧する。 親指側の橈骨神経痛は上腕背側、前腕背側から手の合谷までの橈骨神経の流れに沿って入念に指圧する。 正中神経痛は上腕前内側、前腕手のひら側、正中神経の経路にそって中指の末端まで入念に指圧する。 尺骨神経痛は尺骨神経の経路に沿って特に前腕内側前面を重点的に入念な指圧を施す。
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後頭神経痛

大後頭神経痛、小後頭神経痛、大耳介神経の分布領域の神経痛で、疼痛は頸部より後頭部を過ぎ頭頂部、耳介部に至る。 ヴァレー圧痛点は大後頭神経痛では乳様突起と上部頸部の中間に当たり、上項線部(天柱、風池)小後頭神経痛では胸鎖乳突筋、僧帽筋の付着部と乳様突起上(完骨)にある。 原因は長時間のデスクワークやスマホの操作・精神的なストレス・姿勢の悪さ・肩こり・首凝り・緊張性頭痛などがあります。 指圧による施術 医師による診断が第一であるが、指圧では頸部・上項部・後頭部・肩背部に重点をおいて快圧の指圧を入念に施し、次に全身指圧を入念にし体調を整え自然治癒能力の喚起に努める。
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片頭痛

本症の原因は明らかではないが、ストレス、寝すぎや、寝不足、心身の疲労、天候や気圧の変化、空腹や脱水、アルコール、ホルモンバランスの乱れ、カフェインなどきっかけになりうるものは様々である。 その片頭痛は通常は片側痛であるが、時には両側一緒に痛くなることもある、症状の特徴は閃輝暗点(発作前に眼前がチラつき輝点が一側の視野に現れ、ついでに暗黒になる現象)この時は脳の血管が収縮した時で、これが拡張した時に頭痛が現れると言われている、その頭痛は発作的に起こり、数時間猛烈な拍動性の頭痛が頭全体に広がり、それがある時間続くと、自然に頭痛は治まる。 指圧療法、医師による治療を行いながら、平素指圧療法も併用し、自然治癒能力の喚起に努める事が望ましい。尚平常の心身の安定、食事のバランス、快便、水分の適度な補給に心がける。 指圧施術は後記の部に重点をおいて快圧の入念な指圧を繰り返し施し、次いで全身指圧を行い、心身の疲労を取り除き自然治癒能力の喚起に努める、本症も最初は週2から3回継続実施する。 頸部、上項部、頭部、肩甲上部、肩背部、上肢を重点的指圧する。
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頭痛

頭痛には一次性頭痛と二次性頭痛に分けられます、一次性頭痛は緊張型頭痛、片頭痛、群発性頭痛、三叉神経、自律神経性頭痛、など脳や体に病気がないのに起こる慢性頭痛の事をいいます。 脳や体に病気があって現れる頭痛の事を二次性頭痛と言い病気の原因はさまざまです。中には生命の危険もあるため、二次性頭痛が考えられる場合は早めに医療機関を受診しましょう。 一次性頭痛には指圧の対象で施術できます。その場合横向きの姿勢で、基本的には頸部、項部、上項部、頭部、耳後を静かに入念に指圧し、頭蓋内の血流量を調整し、頭痛の鎮静に努めると共に、肩背部に対しても、痛みの誘導の目的で通常圧法を施す。尚上肢、腹部に重点をおいて系統的な全身指圧を施し自然治癒能力の喚起に努める。
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肋間神経痛

肋間神経痛には多少なりとも炎症を伴う胸膜炎、肋骨、脊椎等の疾患による神経障害、大動脈瘤の圧迫、脊髄腫瘍、帯状疱疹等による続発性肋間神経痛を引き起こす場合が多いからこのような神経痛は医師による、病原除去が最優先である。ことっこでは発熱を伴わない特発性の肋間神経痛についてのべる。この神経痛は胸部の筋の単なる疲労や、内臓運動反射として現れた凝りが肋間神経を刺激して起こるようである。第 症状は主に第5~9肋間神経の走路に、帯状又は半環状に発作性の疼痛が起こる。通常一側に来たり、することが多い、深呼吸や咳で増悪しヴァレー圧痛点が現れる。 指圧による施術・患者の訴える肋間神経に沿い、周到な注意を払いながら 極く静かに段々と深く圧し、ヴァレー圧痛点と言う凝りを見つけたなら其の患部を一圧五秒程の持続圧を施し、緩和に集中する。最後に全身指圧を行い自然治癒能力の喚起に努める。本症も1週2から3回継続指圧することが望ましい。 原因と症状・
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指圧の腰痛施術

腰付近の使い過ぎによる腰痛、怪我などの後遺症による腰痛は指圧の適応症であるが、その他の腰痛も医師の治療をうけながら、指圧施術すことは治癒を早めるものと思われる。うつぶせ又は横向きの姿勢をとり、痛みのある部位をよく触診し、腰部、仙骨部、臀部に重点をおいて、相手に指圧の手ごたえを聞きながら、、母指頭に体重を乗せ、腰部、臀部の深層筋の硬結に達する痛快の強圧の一圧五秒程の持続圧法を繰り返し行うが、急激な圧法は避けられたい、尚下肢、腹部の指圧も十分に行い、最後に全身指圧を行い自然治癒能力の喚起に努める。本症も週2-3回継続することが望ましい。
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腰痛と指圧

腰痛は種々の原因があるので、腰痛を訴える人はとても多い。その原因も様々で、病原が腰部自体にある老化現象による腰部の骨、筋肉、靭帯、関節の変形、椎間板ヘルニアのような障害、腰部筋肉の過、労、外傷によるものと、他の疾患によっておこる感冒、泌尿器・生殖器疾患、内臓疾患、血行障害、神経症、高血圧、糖尿病などがある。従って専門医の精密検査を受け、原因を見つけた上で行動を起こす事が先々の体のためにも望ましい。
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坐骨神経痛と指圧

坐骨神経の走路にヴァレー圧点と言われる圧点がある、この圧点を深く圧せば手ごたえがある凝りがみられる。 この凝りに対して持続的な快痛の強圧を繰り返して、この凝りの緩解に努め、これが緩むにつれ、疼痛は緩和してくる 最後に大腿後側の他動的な伸展法を行う。 指圧の重点的部位は患者の訴える部位を中心として、腰部・仙骨部・臀部・下肢等圧すのであるが、下腹部に対しても 快圧の入念な指圧を施す。尚全身指圧を行い自然治癒能力の喚起に努めることが肝要である。 本症は原因となる疾患の根治が第一であるから医師との協力が必要である。
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座骨神経痛

座骨神経痛の原因は多種多様であり、仙骨、腰椎の疾患、内臓の不調による内臓体壁反射によっても起こる。症候性と言われる続発性座骨神経痛は医師による原病の治療が第一である。 特発性と見られる外傷の後遺症としての凝りによる坐骨神経の圧迫や、寒冷、湿潤による腰部、臀部、下腿後側部の筋肉の拘等により、内臓運動反射等の凝りが起立歩行等の動きにあたり、 発作的に坐骨神経を刺激して激痛を訴えるものとか、耐え難い鈍痛に悩まされるものは指圧の適応症と見てもよい。 症状・起立とか歩行、動作の初めに臀部、大腿後側部に発作的な耐え難い疼痛があり、仰向けにさせ下肢を持ち上げると大腿後面にラセーグ徴候という痛みを訴える。 なお疼痛はヴァレー圧痛点と言われる仙骨部、臀部、大腿後側、下腿足部のほとんどにわたって見られる。 ヴァレー圧痛点は、坐骨孔点、坐骨点、大腿後面中央点、膝窩中央点、足底点などである。