上腕神経痛
上肢の神経痛は椎間板ヘルニア、腫瘍、腕神経叢の炎症、骨・筋肉・関節などの炎症、アルコール中毒、脊髄疾患、心臓病等が原因となっておこり、神経炎を伴う症候性神経痛が多い。
過度の上肢の運動や、無理な長時間の姿勢のため、または腕神経叢の過度な圧迫、牽引によって起こる神経炎は、真性神経痛として指圧の適応として扱ってよい。
指圧による施術
神経炎を伴う症候性神経痛は医師の治療が第一である。
真性神経痛の指圧は腕神経叢部にあたる前頸部を優しく入念に指圧し次いで肩甲上部、棘下部をよく指圧する。
親指側の橈骨神経痛は上腕背側、前腕背側から手の合谷までの橈骨神経の流れに沿って入念に指圧する。
正中神経痛は上腕前内側、前腕手のひら側、正中神経の経路にそって中指の末端まで入念に指圧する。
尺骨神経痛は尺骨神経の経路に沿って特に前腕内側前面を重点的に入念な指圧を施す。