指圧と自然治癒
漢方で言う気血が順調に規則正しく十二経脈を流れて新陳代謝が円滑に行われている時が健康で、病気の時は気血の流れ乱れたり、停滞してくるのが東洋の見解であるが、その時には経脈上特に経穴部位に異常な反応として硬結なり、圧痛点がみられることが多い。
主として母指や手掌を用いて、手ごたえのある所まで押圧し、心眼を開いた母指圧で、内臓とか頭脳の疲れが体表に現れている、内臓反射による筋、靭帯の硬結や、内臓知覚反射による圧痛点を感受し、其の虚実に応じて、ある時は触圧程度に止める補の指圧、ある時は母指に体重を乗せた強圧の寫の指圧を臨機応変に施し体表の異常部位を緩解し、圧痛を取り除き、凝りの無い、スッキリした柔軟な弾力性のある身体にすることにより、生体に備わっている自然治癒能力、各細胞の小器官が持ち場の職域を守って正常な働きを遂行することにより、生体の変調は矯正され、万病を予防し、難病を克服し、若さも保ち、健康の維持増進を図り天寿を全うすることができると考えられる。