指圧

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指圧による三叉神経痛

三叉神経の分布領域に沿って入念な指圧を施し、痛む患部に対しては緩く静かに圧を加えていく指圧を反復すると共に、頸部、上項線、肩甲上部をよく指圧することにより漸次に痛みは緩和に向かうものであるが、さらに全身指圧を系統的に行うことにより自然治癒能力の喚起が望まれる。 第一枝・眼窩上孔点(攅竹)全頭点(陽白)頭頂点(百会) 第二枝・眼窩下孔点(四白)鼻翼店(迎香)頬骨点 第三枝・オトガイ孔点、下顎点(頬車)側頭点
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三叉神経痛

特発性神経痛で炎症を伴わない原因不明のもの。 急激な疼痛が三叉神経の分枝にそって起こり、普通は数分で痛みは治まるが、一日に何度も発作 を繰り返す事が多い。 第一枝(眼神経)の神経痛は眼窩上孔「攅竹」及び前頭部 第二枝(上顎神経)の神経痛は眼窩下孔(四白)下眼瞼、頬部、鼻翼、上唇 第三枝(下顎神経)の神経痛はオトガイ孔、下顎、下唇、頬粘膜、側頭部などの三叉神経枝が皮下に出る所に圧痛点がある。
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三叉神経痛

原因不明の特発性のものと原因の明瞭な続発性の物がある。 続発性の三叉神経痛の原因・各種の中毒や脳低腫瘍・腫瘍・帯状疱疹・伝染病などがあるが、これらは続発性のものであるから、医師による原因除去に努めることが第一である。 指圧療法を併用すると時は、痛む患部に対しては極く軽く静かな持続圧の指圧を施し、誘導指圧として、頸部・肩背部の指圧を入念に行うことが望ましいが、一般的には禁忌である。
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続発性神経痛

他の病気(帯状疱疹・虫歯など)が原因で起こる神経痛で、これらが原因で炎症を起こし、神経が刺激されて痛みが生じます、三叉神経痛などでは突然顔面に針で刺されたような、あるいは電気が走るような激しい痛みが襲います、炎症を伴う神経痛に対しては極く軽く手を当てる補の指圧を施すことに留意されたい。
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特発性神経痛

特発性神経痛とは画像診断や詳しく検査を行っても、痛みの原因が見つからない神経痛のことです。その場合痛みをおこしている神経の名称を付けた病名が用いられます。特発性三叉神経痛・上腕神経痛・肋間神経痛・座骨神経痛などです。
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末梢神経疾患

末梢神経障害は、単一または複数の末梢神経の機能障害である様々な感覚障害、疼痛、筋力低下、筋委縮、腱反射低下などが複数組み合わさって現れるのが特徴である。 1神経痛・神経が何らかの原因で圧迫されることによりおこる知覚神経の興奮状態であり知覚神経の分布区域に発作的に痛みを発する不定愁訴の一つでもあ末る。 神経痛には特発性神経痛と続発性神経痛がある。
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指圧と自然治癒

漢方で言う気血が順調に規則正しく十二経脈を流れて新陳代謝が円滑に行われている時が健康で、病気の時は気血の流れ乱れたり、停滞してくるのが東洋の見解であるが、その時には経脈上特に経穴部位に異常な反応として硬結なり、圧痛点がみられることが多い。 主として母指や手掌を用いて、手ごたえのある所まで押圧し、心眼を開いた母指圧で、内臓とか頭脳の疲れが体表に現れている、内臓反射による筋、靭帯の硬結や、内臓知覚反射による圧痛点を感受し、其の虚実に応じて、ある時は触圧程度に止める補の指圧、ある時は母指に体重を乗せた強圧の寫の指圧を臨機応変に施し体表の異常部位を緩解し、圧痛を取り除き、凝りの無い、スッキリした柔軟な弾力性のある身体にすることにより、生体に備わっている自然治癒能力、各細胞の小器官が持ち場の職域を守って正常な働きを遂行することにより、生体の変調は矯正され、万病を予防し、難病を克服し、若さも保ち、健康の維持増進を図り天寿を全うすることができると考えられる。
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自然治癒能力の仕組み

生体の主な働きは自律神経やホルモン系の有機的な調整と調和作用によって、五臓六腑を構成している各器官の細胞が密接に関係を保ちながら活動を続けているのであって、一つの器官の異常が他の様々な器官にも、悪影響を及ぼすはずで、、体表にもその影響反応が現れて肩や背中が凝ったり、関節の節々が痛んだりしてくるものである。 私たちの体が外因によって障害を受けるのは中毒、病原体の感染、外傷、異常環境等であるが、これ等に対して生体は防御できる仕組みになっている。
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四肢の指圧の効能

四肢即ち上肢、下肢の指圧は全身の血液、リンパの流れを良好にし、細胞に酸素や栄養の供給を盛んにし全身の細胞に活動を促すと共に、体内の不要な老廃物や、異物を排泄器官である腎臓、肺、皮膚、大腸を経て体外へ排泄されるだけでなく、筋肉内に蓄積した老廃物も筋力の源泉となるグリコーゲンに還元させる働きにも寄与する点も多大である。また神経の感受性などにも好影響を与え、神経の機能を充分と発揮させることもできると考えられている。私どもが心身の活動の際に多量のエネルギーが必要とされている、このエネルギーは血糖を燃料として酸素の供給により、主として筋肉や肝臓の細胞で科学的な変化によって産出されている。そのエネルギー即ち気血が活用されることによって、活動が続けられるのであるが、その結果老廃物が筋肉内に蓄積されるようになると、疲労感を覚えるばかりでなく、その老廃物が筋肉に科学的な刺激を与えて筋肉を収縮させ筋や靭帯を硬結させ凝りを造る原因の一つになっている。これに対し四肢の指圧を入念に行う事により血液の循環が良好となり、血液が運んできた酸素によって大部分はグリコーゲンに再合成され疲労素がなくなり、心身共に晴れやかになるのです。
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顔面指圧

顔面には三叉神経、顔面神経が分布していて顔面の知覚や表情筋、咀嚼筋の運動を司っている、眼には視神経、動眼神経、滑車神経、外転神経、自律神経、が分布し、視覚を司るだけでなく、意識等精神方面にも関係している。したがって三叉神経痛、顔面神経麻痺、副鼻腔炎、唾液分泌、涙液分泌、不眠症、眼精疲労、美容等にも効果があるが、眼球指圧はアシュネル反射「眼心臓反射」を起こし徐脈になり血圧を降下させる作用もする、これは眼球の圧迫により、三叉神経の第一枝の眼神経より副交感神経の迷走神経が刺激され、緊張が緩和されます、これにより血圧と心拍数が下がります。