・たばこの煙には２００種類以上の有害物質が含まれており、そのうちの約６０種類に発がん性があるとされています。
これらの有害物質は主には肺胞からから吸収されますが、口腔、気道、胃腸からも吸収されたり血液にのって
全身に運ばれるため肝臓がん、すい臓がん、膀胱がん、子宮頸がんなど、たばこの煙が直接触れない部位のがん
のリスクも高まります。
・心筋梗塞や脳梗塞などの発症には、食事や運動や睡眠など様々な生活習慣が関わっていますが、中でも危険因子
とされているのがたばこです。
たばこには、血液中の悪玉コレステロールであるＬＤＬ－コレステロールを増やし、
善玉コレステロールであるＨＤＬ－コレステロールを減らす作用や、血圧を上昇させる作用があり、これらの相互作用
により動脈硬化が進み狭心症や心筋梗塞、脳梗塞や脳出血などのリスクが高まると言われています。

・慢性閉塞性肺疾患「COPD]　別名たばこ病
肺気腫や慢性気管支炎などを併発する「慢性閉塞性肺疾患COPD]は別名たばこ病と言われるほど、
たばこと関連深い病気です、COPDでは、たばこの有害物質を吸い込むことで、空気の通り道である気道や、酸素と二酸化炭素
の交換を行う肺胞などに障害が起こり、咳や痰が続いたり、軽く体を動かすだけでも息切れがする状態が慢性化していきます、
症状が悪化すると息切れによって日常生活が困難になり、最悪の場合は死に至るケースも少なくありません。

・受動喫煙
たばこを吸わない人が、自分の意志とは関係なく、たばこの煙を吸い込んでしまうことを「受動喫煙」といい、
受動喫煙による健康被害は喫煙者のものを上回ると言われています。
喫煙者は禁煙を
今からでも決して遅くはありません、喫煙習慣のある人は、自分のためにも、大事な家族や周囲の人を巻き込まない
ためにも、今すぐ禁煙しましょう。